5月の山

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5月下旬になると、八ヶ岳の輪郭はとたんに明確なラインを失って、ぼやけてくる。もやがかかりはじめるのだ。

一方、甲斐駒の雪は9割方なくなり、黒々とした山肌が元気よく顔を出す。その手前にある山々は、鮮明なグリーンをまとって、はつらつとした若者の表情を見せる。そしてもっと近くにある草木は、輝く黄緑色の葉を風にふるわせ、そこら中に清々しい香りを放つ。その匂いのよいことといったらない。

清々しい香りや涼やかな風の感触とともに、そこに広がる風景を心のアルバムにクリップできたらいいのになぁとつくづく思う。目を見開いて思いっきり深呼吸して、五月の息吹を記憶に焼き付けようと頑張ってみたりするが、これがなかなか難しい。

秋の深まり

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日中はまだ暑いが、日暮れると長袖の上着がいる。
山の秋は駆け足でやってくる。インターチェンジから山小屋までの道路沿いは、いつの間にか、ススキの群生地。
畑の空き地はコスモスのお花畑になっていた。

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